理化学研究所筑波事業所



理化学研究所は、1917年(大正6年)に設立された100周年を迎えた研究所で、「物理学」「化学」「工学」「生物学」「医科学」「計算科学」「数理・情報科学」などの幅広い科学分野において基礎から応用までの最先端研究と、世界最高水準の研究基盤の整備を行う、国内で唯一の自然科学の総合研究所です。

理研の主な研究拠点は、国内に10拠点存在し、その中で、筑波地区は、設立されて30数年の年月がたった研究所です。はじめは遺伝子組み換え研究の安全評価研究のため設置された研究所で、その後、2001年に研究に必要不可欠なバイオリソース(動物、植物、細胞、遺伝子、微生物等の生物材料)の収集・保存・提供を目的に事業を改編し、現在に至っています。

生物学系の研究所のためご覧いただける場所と施設は限られたものとなりますが、職員一同、少しでも皆さんに筑波地区の重要性と必要性をご理解いただけるよう説明する予定でおりますので是非、筑波地区へお越しください。

研究室のご案内
実験動物開発室 高次生命現象の理解とヒト疾患の克服に有用なモデルマウスを収集・保存・品質管理・提供

社会ニーズ・研究ニーズに応えるマウス系統の開発とマウスの収集・提供・品質管理に必要な技術開発を実施

技術研修によりマウスの利用に必要な高度な技術を普及し、世界のマウスリソース機関と連携してライフサイエンス研究の推進に貢献
実験植物開発室 植物科学を支える代表的な実験植物、シロイヌナズナリソースの収集、保存、提供

主要穀物のモデル、ミナトカモジグサをイノベーションに活用するための研究基盤整備

環境、食料、有用物質生産の分野に貢献する植物培養細胞と遺伝子の整備、及び関連技術の開発と普及
細胞材料開発室 がん細胞株などの培養細胞、幹細胞(ES 細胞、iPS 細胞、臍帯血等)、ヒトゲノム遺伝子解析研究用の細胞など様々な細胞を整備し提供
研究者が作製・樹立した細胞の寄託を受け、品質管理・標準化などの作業を行い、再現性を担保した高品質な細胞を提供
細胞培養研究分野での最先端技術の普及を目的として、培養技術研修を開催。現在は、ヒト ES 細胞及びヒト iPS 細胞に係る技術研修会を定期開催中
遺伝子材料開発室 高次生命現象及び疾患発症機序の解明研究、疾患の治療法開発研究、創薬研究、環境の重要な課題を解決する研究等を加速する最先端のリソース:可視化レポーターベクター、高効率な遺伝子導入ベクター、発現ベクター
高い有用性・利便性:標準となる微生物、マウス個体、培養細胞等から抽出したゲノム DNA や即利用可能な発現ベクタ ー等の豊富なリソース
信頼できる最高品質のリソース:厳格な品質検査・管理。文献と特性等の豊富な付随情報
> 微生物材料開発室 学術・研究に重要な細菌、アーキア、真菌および多様な微生物の種の基準となる保存、提供
環境と健康のための研究に貢献する微生物リソースの整備と、それらのデータベースの拡充、高付加価値化や関連の技術開発
培養性状や遺伝子検査による徹底した品質管理と安定した保存により信頼のおける高品質の微生物株を提供
統合情報開発室 リソース情報の収集・解析・管理と、ウェブカタログの開発・運用をとおしたリソース情報の研究コミュニティーへの発信
生命科学全体及び重要な研究領域でバイオリソース情報を共有、活用する仕組みを整備
バイオリソースに関する種々の大規模データを解析し、バイオリソースの新たな活用法を開発・提案することを通じて、人類の諸課題解決に貢献
遺伝工学基盤技術室 核移植クローン法:安定したクローンマウス作出技術を開発。実用化へ大きく前進
顕微授精法:正常精子はもちろん、未成熟精子(精細胞)や凍結マウスの回収精子から子孫を作出
胚・生殖細胞の凍結・輸送法:あらゆるマウス系統に最適な胚・精子の凍結保存法を開発し、ドライアイス温度で海外輸送を達成
新規幹細胞の樹立法:多様な研究目的に応じたマウスES細胞、新たな可能性を秘めたウサギES細胞・iPS細胞の樹立に成功
研修事業(マウス精子・胚の凍結保存方法、マウスES細胞の樹立・保存方法など)
疾患ゲノム動態解析技術開発チーム 機能ゲノム解析技術の開発:高品質BACゲノムライブラリーを起点とした各種マウス系統の遺伝子型解析や遺伝子導入法の開発
胚性幹細胞、生殖細胞の特性情報収集:独自に開発した可視化リソースと微量解析技術による、ゲノム再プログラム化の「場」である細胞群の特性の追究
生体蛍光イメージング:特殊レンズを装着した生体内顕微鏡による、生きたマウス個体内の細胞動態、機能の解析
マウス表現型解析開発チーム 遺伝子改変マウスを中心とした標準解析パイプラインと詳細解析パイプラインによる階層的、かつ網羅的なマウス表現型解析
国際マウス表現型解析コンソーシアム(IMPC: International Mouse Phenotyping Consortium)への参画、マウス表現型解析整備事業による国際貢献
IMPC マウス表現型情報との融合やヒト疾患臨床データ比較を通じたマウスリソースの付加価値向上、および知的基盤整備
新規マウス表現型解析法の開発
iPS創薬基盤開発チーム バイオリソース研究センターのiPS 細胞を利活用して創薬・病態研究の基盤技術を開発

技術的難度を低減し、実用化・一般化を目指した創薬技術研究を先導

アカデミア・企業とバイオリソース研究センターのiPS 細胞の橋渡し
iPS細胞高次特性解析開発チーム 理研細胞バンクが提供している各種疾患特異的iPS 細胞の高次特性(分化能、ゲノム)解析

ゲノム編集技術等を利用した加工ヒトiPS 細胞(変異修復株、変異導入株、レポーター導入株)の作製

理研細胞バンクが提供している各種疾患特異的iPS 細胞を用いた分化誘導法と病態モデルの開発
次世代ヒト疾患モデル研究開発チーム 指定難病または加齢性疾患の患者のゲノム情報に基づいて、ゲノム改変技術によって患者の遺伝子変異と病態を忠実に再現したモデルマウスを開発
開発したマウスは国際標準の疾患及び加齢表現型解析プラットフォームで解析・評価
専門家と連携して発症機序および薬物動態を研究し、前臨床研究におけるPOC を確立
疾患モデルは、診断、治療および創薬に有用な情報と共に研究コミュニティに提供
植物 -微生物共生研究開発チーム 菌根菌を含む根圏微生物と植物の共生関係の実態解明

植物−微生物共生研究に資する実験植物と根圏微生物のリソース開発および実験系を確率

国内外の研究コミュニティと連携して共生現象の解明を進め、食料・環境の課題解決に貢献